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ハチミツ

やおい好きの腐女子のブログ。今は、海外の刑務所ドラマ「OZ/オズ」の囚人カップルに萌えてファンサイトになっています!仲間募集中!

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刑務所ドラマOZ~妄想話~

今日の記事は、タイトルどおりに妄想話です。

ご存知のかたもいるかと思いますが、今まで掲示板にいくつか妄想話は書き込んできました。
今回のも、掲示板に書き込もうかと思ったのですが、話が長めなのでこちらにしました。

今日の妄想話は、B/Kストーリーライン(14)で書いたビーチャーとケラーのパソコンルームのシーンの妄想です。ちなみに、去年書いていた話です。UPし忘れていました(笑)

話の内容は、ドラマに沿っているのでシリアスぎみです。
シリアスが嫌いな方は、読まないようにご注意ください。

あと、見直ししても自分自信良く分からないので、この話の推敲はちゃんとしていません(>▽<;
思いつくままに書いたのでたぶんどこかおかしいとは思います(;´▽`A`
どなたか書き方とか展開についてアドバイスもしくはおかしいところの報告がありましたら心より歓迎します!

では、拙い話ですが、それでもいいよという寛容な方は続きをどうぞ。


妄想シーン(ビーチャーがケラーを許すといった後の抱擁シーン)
*****************

「I love you 」

ケラーの腕に抱きしめられながらこの甘い囁きを聞いても、今のビーチャーにはすこしも嬉しくなかった。
苦い気持ちでビーチャーは心の中で思った。
(俺はお前をもう信じたりしない・・・。)

皮肉な話だった。あの時とはまったく逆なのだ。
あの時は、ビーチャーがケラーに愛しているといってケラーを求めていたのだ。
ケラーが罠にはめようと仕組んでいたとも知らないで。
本気でケラーを愛していたからこそ、あのケラーの裏切りはビーチャーの心に深い傷を残した。

オズに来て、シリンガーに騙されて人間不信になった後ようやく信頼し愛した相手が、シリンガーの手下であったという事実。それと愛した相手に腕をへし折られ、自分の愛をあざ笑られて裏切られたのだ・・・。ビーチャーが病院のベッドで耐えた苦痛と憎悪は想像を絶するものがあった。骨折は治っても傷ついた心はいまだにじくじくと痛む。

サイードが諭さなければ、決してビーチャーはケラーを許そうなどと思わなかっただろう。
ビーチャーは、アンディの死の償いとしてケラーを許せと言うサイードが諭すことでようやくケラーを許したのだ。
だが、罪は許しても、もう元には戻らない。覆水盆に帰らずだ。
だからビーチャーは許すと言いながらも、内心偽善だと分かっていた。

”I love you ”のケラーの言葉の後、ビーチャーの脳裏に不意にキリストの”汝、敵を愛せよ”という言葉が浮かんだ。
(愛、愛なんて・・神様、愛なんかでどうなるというのです?・・俺はこの愛でこんなにも苦しんでるのに・・・)
ビーチャーの心はどう答えるかの思いで乱れていたのだが、まるで自動的にビーチャーの口は「I love you 」とケラーに答えいた。

無意識だったから、言った後でビーチャーは心底驚いた。
(ケラーを前に二度と言うまいと思っていたのに・・・)
言った言葉を回収できるわけもなく、ビーチャーは、後悔しつつ唇を引き結んだ。

ビーチャーがそう思っているとは知らないケラーは、満足そうなため息をつくとさらに愛しそうにビーチャーをぎゅっと強く抱きしめ、ビーチャーの頬に頬ずりした。
ケラーは満たされた気分だった。ようやく自分が裏切ったことを本当に後悔していることと愛していることをビーチャーが理解してくれたと思ったのだ。ビーチャーの前より細くなった体を抱きしめて、変わらぬビーチャーの匂いと温かさの心地よさからケラーは猫のようにのどを鳴らしたい気分だった。

ビーチャーは、ケラーのその気持ちが伝わったかのようにケラーの腕の中で体の力を抜いて身を任せてきた。
だが、それも数秒のことでビーチャーはすぐに体を硬くした。
(ダメだ。俺はもう信じたりしない。もう信じてあんな思いをしたくない。)
ビーチャーの脳裏には、ケラーを愛して苦しんだときの記憶が浮かんでいた。
酒に溺れて、弱い自分をさらけ出したあの頃の無様な自分をを思い出すと、ビーチャーの目頭は熱くなった。
ビーチャーはとっさに両目をぎゅっと硬くつむって涙を抑えた。
惨めな自分も裏切ったケラーと同じぐらいにビーチャーは許せなかった。忘れたかった。

「トビー、キスしてくれ」
ケラーがビーチャーの頬に唇を押し付けながら囁いてきた。

その瞬間、ビーチャーの脳裏に自分の声が聞こえた。
”クリス キスして”
あの時、ケラーがホールから戻ってきた時、ビーチャーがポッドでケラーを出迎えたときの言葉だった。
だが、あの時はそう言ったビーチャーは、ケラーの冷ややかな拒絶にあったのだ。
そして、ケラーは冷たい声で
”俺はいろいろ考えた。お前との事はなかったことにしたい”と言ったのだ。
ビーチャーは、その後の自分の必死な思いと”クリス!?なぜなんだ?酒のせいなら、止めるよ、クリス!止めるから!!”と叫ぶ自分の声がまるでテープの録音のように鮮明に思い出された。

ビーチャーの心臓は、急にドクドクと速さをまして大きく耳に響きだした。
胸が締め付けられるような気分になった。
そして心臓の激しい鼓動とともに、ビーチャーは、一番忘れたいと思って心の中に沈めていた記憶が体の奥から呼び覚まされるのを感じた。

”お前なんて、愛してない。一度も、一秒だってな!!”と言って笑うケラーの顔、

”うあああああああ!!! ”と悲鳴をあげる自分の声

バキっつと骨の折れる鈍い音

嘲笑するシリンガーたちの笑い声。

そして、それらが混じって響くジムの天井の光景・・・。 


ビーチャーは、血の気が顔から引くのを感じた。
治ったはずの骨がズキリと痛み、両膝がこきざみに震えた。
胸に心臓をかきむしられたような痛みが走った。
耳の奥で心臓がドクドクとさらに大きな音を立てて響き、吐き気もしてきた。
逃げだしたいという半狂乱の衝動が体中を駆け巡った。

そして、ビーチャーは夢中で身をよじり、ケラーの腕から抜け出した。

ケラーは、とっさに引きとめようと右手を伸ばしビーチャーの着ていたポロシャツの襟首を掴んだ。
そして、わけが分からずに苛立った顔でケラーはビーチャーを鋭く見つめた。
だが、ビーチャーの方は、青い顔で黙ったままケラーを見つめかえすだけだった。

ケラーは、ビーチャーの顔を見てすぐに気づいた。
(トビー、どうしてそんな怯えた目をしてるんだ・・?)
ケラーの怒りはすぐにしぼんだ。そして、落胆の気持ちでいっぱいになった。
ビーチャーはまだ自分を愛せないんだというのをビーチャーの目を見て感じたからだ。
でも、ケラーはどうしていいかわからなかった。
どうしたらビーチャーが持つ不信と恐れが解けるのか、何の言葉も浮かばなかった。
歯がゆいことだった。
人の心を操るのが天性だったケラーにとって、相手の心を動かす言葉が見つからないというのは、今まで経験したことがなかった。
だから、ケラーはビーチャーのポロシャツの襟首を掴んだまま、ビーチャーをただ黙って見るしかできなかった。

だが、ビーチャーが突然「アサラーム・レコン」とケラーに言ったとき、ケラーの心に得体の知れないショックが走った。それで掴んでいたビーチャーの服の襟を放した。

ケラーの心の中で、さっきまで消えていた怒りがふつふつと沸いてきた。ギリっと奥歯をかんでケラーは怒りを耐えた。なぜかは名状しがたい、だが、ケラーには、サイードがどうしても許せないという気分になった。ビーチャーの言動の中に垣間見えるサイードの存在に嫉妬したのかもしれない。
だから、ケラーは、静かにビーチャーが部屋を去っていく後姿を見つめながら、どうやってサイードを排除しようかと思案した。自分の手で直接サイードを殺すのはたやすいが、ビーチャーにばれてはまずい・・一人、狡猾な殺し屋の顔が思いつくとケラーは険しい顔に微笑を浮かべた。OZには金さえ払えばいくらでも暗殺を引き受ける囚人がいるのだ。

「トビー、お前を必ず俺の元に取り戻す」

ケラーは低くそう呟きながら、去り行くビーチャーの背中をじっと見つめた。

end

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| OZの妄想小話(SS) | 20:23 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

……読んでて、泣いちゃいました。

思い返せばビーチャが、葛藤の中で性の境界線を越えてケラーを愛し、それが突然裏切られたことは、男女間のそれよりも傷つくことだったと思います。当時のビーチャにはケラーの愛が救いだった……私は二人のストーリーをある程度知った上でドラマを見ていましたが、あのシーン……ポッドに戻ってきたケラーが、ビーチャを突き放すシーンは、とてもショックでした。ビーチャの必死な様子も、見ていて痛々しかったです。

”愛”というのは難解ですね。
たぶんビーチャはケラーを愛していて、でも信用できない。愛してるからこそ、裏切られるのが怖い。

許すというのは、それほど難しいことじゃないと思うんです。その方が楽なときもある。でも信じることは、難しいですね。

裏切られるのが怖いというのは、とてもわかります。だから読んでて痛々しくて、泣けてきちゃいました。

素敵なお話ありがとうございました<(_ _*)>

| gobyuu | 2010/01/29 11:49 | URL |

丁寧なコメントをくださって本当にありがとうございます<(_ _*)>

gobyuuさんがおっしゃったように、当時のビーチャーにはケラーの愛が救いであったのに、それをあんなふうに裏切られた苦しさはとうてい言葉にできないものだったと思います。私はドラマでビーチャーがケラーに突き放されたシーンを初めて見たときは、ビーチャーの気持ちを想像して胸が張り裂けそうな気持ちになりました。

>ビーチャはケラーを愛していて、でも信用できない。愛してるからこそ、裏切られるのが怖い。

gobyuuさんのおっしゃる通りだと私も思います。
この話では、ビーチャーのその苦しみを表現したいと思ってました。まだまだ拙い文章力なので満足には表現できなかったと思うのですがgobyuuさんには上手く伝わったようでとても嬉しいです。

>でも信じることは、難しいですね。

本当にそうですね。許すのは難しくはないです。
ビーチャーも許すことはできたんです。そしてもう一度信頼することも後でなんとかできるようにはなったけれど、
でも、本当に完全にケラーを信じることはできなかった・・ドラマであのデマを信じてしまったのは、そのせいだと思うのです。
一度裏切られた時の傷はどうしても残ってしまいます。裏切られる恐怖と愛したい信じたいという気持ちにずっと苦しむことになったビーチャーを思うとほんとうに悲しく切ない気持ちになります。
ビーチャーとケラーの愛は特に難しい状況に置かれているので人を愛することの難しさとそれでも愛してしまうどうしようもない気持ちが痛いほど表現されてます。同性愛の話だけどどこか普遍性があってだからこそ惹かれます。
今はまだまだ力不足ですが、いつかこの二人の愛の苦しみの部分をもっと深く知れたら、それを表現できたらいいなと思います。

それにしても、こんな深い話ができて本当に嬉しいです(TωT。)
gobyuuさん、コメントくださって本当にありがとうございました(o^∇^o)ノ

| はちだんご | 2010/01/29 20:35 | URL |















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