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ハチミツ

やおい好きの腐女子のブログ。今は、海外の刑務所ドラマ「OZ/オズ」の囚人カップルに萌えてファンサイトになっています!仲間募集中!

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刑務所ドラマ「OZ」 妄想話 *①*

さて、久しぶりに書いた妄想話なのですが・・・。
タイトルを見て分かるように、完結していません。
今の予想だと、③ぐらいまで続くんじゃないかなと思います。
途中で飽きたりしなければ、完結させたいなと思っています。

それにしても、昨日の記事で、B/Kの話でスランプして萌えが足りないと嘆いていたのですが、他のキャラで書いてみるとすらすら思いつくのですから不思議なものです。
いいリフレッシュになったのは間違いないです(^^)
とは言っても、この話は一人称の話ではないし、たくさんキャラを出しているので、メインキャラがいると言ってもメインじゃないような気がします。
さて、そのメインキャラは誰かといいいますと、昨日、おかざきさんにいい提案を頂いたので、
メインキャラは、ライアンということにしています。

あと、この話のカップリングですが、マーフィー×ライアン風味、B/K、な感じです。
マーフィー×ライアンに関しては、できたらこの後の展開でなんらかの進歩があったらいいなと思っていますが、思うだけになるかもしれません。
それから、この妄想話では、とにかくたくさんキャラを出して自分が楽しもうということをメインに考えてますので、プロットなんてものはない、ご都合主義の完全やおい話です。時系列などにツッコミはなしですよ(笑)

では、注意のまとめです。
・この話では、一応、ライアンがメインキャラ。他OZキャラ多数登場。
・カップリングは、マーフィー×ライアン風味 と ケラー×ビーチャー 他は妄想してください(笑)
・相変わらずの拙いやおい話です。時系列・ドラマの展開はほとんど無視しております。
・続き物です。

以上でも、いいよという寛容な方は、続きをどうぞ。


「腕相撲大会だと?」
グリン所長は渋い顔で聞き返した。
「ああ、いいアイデアだと思わないか?これならボクシングほどの危険性もない。」
マクマナスはそう言うと会議室に座るメンバーを見渡して同意を促した。
席に座った看守の一人は難色を示した。
「また賭けの対象になるだけだ。」
それに同調するようにハウエルも言った。
「フン、そうよ。それに面倒だわ。またあたし達の仕事が増えるだけじゃない。そんな暇はないわよ!」
まったくこんな馬鹿馬鹿しい会議は早く終わらせてよという態度のハウエルを嗜めるようにマーフィーは言った。
「ハウェル、そんなことを言っていたら何もできんぞ。それに、奴らは何だって賭けの対象にするんだ」
マクマナスは味方ができたとばかりに嬉しそうな顔でマーフィーに言った。
「マーフィー、君の意見はどうなんだい?」
全員の注目をあつめたマーフィーは、それでも落ち着いた様子で言った。
「そうだな。俺が前にいたところでも腕相撲大会はよくやっていた。囚人たちにも人気があったし、安全性も高い。過去に事件は起こらなかったし、いいと思うな」
マーフィーの言葉にはマクマナス以上の説得力があった。ひとえに、マーフィーの人望と誠実な人柄のなせる業だろう。
シスターは、すかさず賛同を唱えた。
「私もそれがいいと思うわ。囚人たちはストレスが溜まっているもの、楽しいイベントが精神衛生上、必要よ。」
これが決定打となり、グリン所長は頷いた。
「よし。腕相撲大会で決定だな。あとの議題はないか?--それじゃあ、解散だ。」

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「おい、いいか、みんな聞くんだ。
今月は、腕相撲大会を開く。各グループから代表を1名出し、トーナメントをする。申し込みは今から2週間以内だ。以上」
グリン所長が食堂にあるステージ上のマイクからそう発表すると、一気にざわめきが起こり、囚人たちの歓声やはしゃいだ声で食堂は騒然とした。
「おいおい、腕相撲大会だってさ。俺達のグループからは誰をだすんだ?」
「そう慌てるな。まずは、グループ内で試合をする必要がある。申し込みにはまだ2週間あるからな。その間に決めるんだ」
~~~~~~~~~~
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エムシティの中央のテーブルで、ポーカーをしながらヒルは言った。
「なあ、俺達の中からは、腕相撲大会に誰か出る気はあるか?」
リバドーはカードを見ながら静かに言った。
「わしは年じゃから、パスじゃな」
ブスマリスも同様に頷いて言った。
「僕もパス。怖いからね」
ヒルはうんざりした目で二人を見た。
「おいおい、じいさん達を出すなんて、考えもしてねえよ。なあ? ケラー、お前は出る気あるか?」
ケラーは手の内のカードを見て頭を掻きながら
「ん?俺か? ん~ん。興味がないとも言えないが。勝って何も貰えないんじゃあ、やる気にならんな。」
とそっけなく言った。
ケラーの横に座っているビーチャーは、カードを2枚捨てながら
「ふっ、そう言って腕に自信がないだけじゃないのか?」
と言った。
ケラーはダークブルーの目を鋭くしてビーチャーの横顔を睨んだ。
「おい、トビー。聞き捨てならねえな。俺が弱いと思うのか?」
「アデビシには負けると思う」
すました顔でさらっとビーチャーは言った。
ケラーはその態度を見て、何か思い当たったような訳知り顔の笑みを浮かべた。
自分の非力さを自覚しているからひがんでいるのか、腕力よりも知力を尊ぶインテリの驕りを見せ付けたいいのか、それとも、単なるケラーにたいする昨夜の仕返しかのどれかだろう。
どれにしても、ケラーにとっては可愛い挑発に思えた。
「・・ああ、それはそうかもな。ーーだが」
ケラーは言葉を止めて、じっとビーチャーを見た。
ビーチャーは気になってケラーの方に顔を向けた。
「・・・なんだよ、クリス?!そのむかつく笑いは?!」
ケラーはニッと笑みを深くして言った。
「お前には勝てる」
「!! ファック・ユー!」
ケラーの読みどおり、ビーチャーは挑発に乗って腰を椅子から少し浮かせた。
「ああ、いいぜ? 今からヤルか?」
ケラーは余裕の笑みを浮かべてさらに挑発した。
にらみ合って一触即発の二人にヒルがたまらず声をかけた。
「おい!お前ら、騒ぐんだったらポッドの中でしてくれよ。ゲーム続ける気あんのか?!」
ビーチャーはハッとした顔ですぐに腰を深く椅子に下ろすと、深くため息をはいた。
そして、小声で低くケラーに囁いた。
「・・・くそっ。・・・後で覚えてろ」
「ああ、ベイビー、また”後で”な」
ケラーは満足そうな笑みを浮かべると何事もなかったかのような態度でカードを1枚捨てた。

ヒルはやれやれと肩をすくめてから、気を取り直して言った。
「・・・まあ、俺達のグループからは誰も出そうにないってことは分かった。
さて、後は他のグループから誰が出るかだな?
アデビシたちんところは腕自慢がたくさんいるし、イタリアンのところとかも多いよな~。ああ、どこが優勝するかな?」
ヒルがそう言った直後に、ヒルたちのいるテーブルにライアンが足早にやって来た。
「よう、みんな。調子はどうだい?」
「よう、オライリー。まあまあだな。」
「俺の方は負け越してるぜ」
みんながそれぞれ返事をし終わると、ライアンは話を切り出した。
「なあ、腕相撲の話はもう知ってると思うが、賭けがあるんだ。どうだ?お前らも乗るか?一試合ごとに勝ち負け予想を立てるんだ。」
ヒルは興味津々の顔で言った。
「おお、やっぱりあるんだな。俺もやる。だけど、第一試合の組み合わせとかもう決まっているのか?」
「いいや、まださ。だから、賭けの受付もまだ始めていない。こいつは宣伝のために言いまわってるんだ。エントリー最終日の翌日には組み合わせが発表されるっていうから、受付はその発表の日だ。窓口は俺とイタリアンとアデビシのとこの三ヶ所になってる。申し込むんなら俺のとこに来いよ」
「ああ、そうするぜ」
ブスマリスはウキウキした様子で隣のリバドーに言った。
「なんだかわくわくするよ、ボブ。君も賭けるだろう?その時は何に賭けるか、僕にも教えてくれよ♪」
リバドーは眉をひそめた。
「なぜじゃ?」
「だって、君は神さまの声が聞こえるだろ?予想もきっと教えてくれるはずだよ」
呆れた顔でリバドーは言った。
「ブスマリス、神はそんな無粋なことをわしに言ったりはせん」
「ええ?そうなの?!・・・がっかりだ」
本当に肩を落として残念がるブスマリスに、リバドーはかける言葉が見つからなかった。
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*2週間後*

「よう、ニコライ、携帯を貸してくれ」
ライアンはそう小声で言って、手すりに寄りかかって雑誌を見ているニコライ・スタニスロフスキーの傍に近寄った。
「ああ、オライリー、かまわんよ」
ニコライは雑誌の間から携帯電話を取り出すと、ライアンに手渡した。
ライアンはすばやく持ってきた雑誌にはさむと傍を離れた。

「・・・とを、明日までに送って欲しい。ああ、そうだ。種類を間違えるなよ。ああ、じゃあよろしく頼むぜ。」
ライアンが電話を終えてポッドの外を見ると、ニコライがそこに立っていた。
ライアンは苦笑いを浮かべると、携帯を持ってポッドから出た。

「なあ、ニコライ、あの件について考えてくれたか?」
とライアンはニコライに携帯と料金を手渡しながら言った。
ニコライはすばやく携帯と金をポケットにしまうと
「ん~? 何の話だ?」
ととぼけた調子で聞き返した。
ライアンは愛想の笑みを浮かべて言った。
「・・・はは、なあ、俺達はいいパートナーになれる、そう思うだろ?この携帯を使えばもっといろいろ出来る。手広く商売して稼げるんだ。どうだ?」
ニコライはライアンを見てバカにしたように鼻で笑った。
「ふふん、君たちアメリカンは金のことばかりだね、だから信用できないんだ。特に君みたいなタイプはね、お断りだ。」
ライアンはむっとして唇を引き結んだ。
しかし、すぐに気を取り直して言った。
「・・・おい、っくそ。ニコライ、そんな言い方ないだろ?」
その声を無視して、ニコライはくるっとライアンに背を向けると歩き出し、
「ダ スヴィダーニァ」 (ロシア語でさようなら)
と言って平然と去って行った。
ライアンはその背中を鋭い目で睨みつけながらつぶやいた。
「・・・くそっ。あの野郎、気にくわねえ、これだけ口説いてるってのに取り付く島もねえなんてな・・・。携帯さえ奴が持っていなかったらこんな苦労もいらねえってのに、くそ!まあ、いい。今はとりあえずこの賭けのことが最優先だ。」
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*掲示板*
出場者名簿

黒人グループ : アデビシ
イスラム : アリフ
イタリアン : パンカーモ
バイカー : ホイット
ラティーノ : モラレス
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張り出された掲示物を前に、さっそく囚人たちは予想を言い合っていた。
「・・・もう、アデビシが優勝で決まりじゃねえ?」
「いや、パンカーモだろ?」
「なあ、これって一日で全部する勝ち抜きトーナメントだろ。連続でするわけだから、案外疲れがたまったりで意外な奴が優勝するかもしれねえ、俺はダークホース狙いでいくぜ!」
掲示板から一番近いテーブルには長蛇の列ができていた。そのテーブルに座ったライアンは声を張り上げている。
「いいか、順番を守れ!受付はちゃんとするから!横から言っても受付ねえぜ。さあ、金額は?誰に賭ける?」
テキパキと掛け金を預かり、手帳に書き込みんでいく。囚人たちの列をスピーディにさばくライアンの姿はさながら受付の銀行マンであった。

その様子を少しはなれた場所でビーチャーとケラーは見ていた。
「よくやるな。あれだけテキパキ働けるんなら一流の商社に勤めたらかなり稼げただろうに。」
感心したようにビーチャーが言うと、傍に立っていたケラーも
「まあ、その辺が人生の皮肉だよな。適材適所とはいかねえんだ。」
としみじみとした声で言った。
ビーチャーはちらっとケラーの顔を見ると
「・・・そうだな。お前もポルノスターになれたと思うよ」
とすまして言った。
ケラーは片眉をくっと上げて意味深な笑みを浮かべた。
「・・・・そいつは、俺のテクを褒めてくれてるってことだな。ありがとよ、トビー・ベイビー」
最後のベイビーをベッドで使う甘ったるい声で言うと、ビーチャーはびくっと体を震わせた。
そして、ケラーのほうに顔を向けると羞恥に染まった赤い顔で怒鳴った。
「ケラー! ここでその呼び方をするのは止せ!」
それに対して、ケラーは
「みんなに聞かれるからってか?分かったよ、ハニー」
と言うと片目でウインクした。
ビーチャーはすぐさま怒鳴った。
「ケラー!!それも止せ!」
ケラーは笑って
「じゃあ、スイートハート」
ビーチャーの額にビシッと青筋が浮かんだ。
真面目なビーチャーはこの手のからかいが嫌いなのだ。
「ふざけるな!」
「おいおい、ダーリン、怒るなよ?」
ケラーが茶目っ気たっぷりな笑みを浮かべてさらにそう言うと
「もう黙れ!」
とビーチャーは言ってそっぽを向いた。
ケラーはくっくと喉で笑って
「そうカッカするな、トビー。額の血管が破裂するぜ?クールダウンだ」
宥めるようにビーチャーの肩に手を置いた。
「誰のせいだと!くそっ、もう俺に話しかけるな!」
ビーチャーはケラーの手を払いのけると、ドスドスと歩いてポッドに向かい、中に入るとバシッと戸を閉めた。
それを見ながらケラーの傍に車椅子で寄ってきたヒルは、驚いた顔でケラーを見上げた。
「おいおい、ケラー、どうしたんだ?ビーチャーと”また”喧嘩か?」
ケラーはポッドを見つめながら、やれやれという顔で大げさに肩をすくめてみせた。
「いや。奴は生理中なんでイライラしてるんだろ。オライリーにアスピリンでも用意してもらおうかな。まったく気難しい奴だ」
「お前が気難しくさせてんじゃねえのか?まあ、なんにしろ、あんまり悪化する前に機嫌を直させろよ。ビーチャーは切れると大変なんだぜ」
「ああ、頃合いを見計らうさ。仲直りのセックスは最高だからな」
ケラーはそう言うと悦に入った笑みを浮かべた。
「・・・・・お前は変態だぜ、ケラー」
ヒルはうんざりした顔でそう言うと、さっさと車椅子を回してケラーの傍から離れていった。
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職員のロッカー室で、マクマナスは着替えながら困った顔で言った。
「いったいどういうことだ、ショーン?」
聞かれたマーフィーは制服のボタンを留めながら言った。
「ああ、つまり試合の日までの食事に関しては、グループごとに食事をつくさせて欲しいと囚人から要望があったんだ。なんでも、不正防止のためだそうだ。」
「不正?」
「ああ、食事に何か混ぜるとか?」
「そんなバカなこと起こるのか?」
「ん~。俺は半信半疑だが、奴らならやらんとも限らん。ティム、この要望は各グループから出されたんだ」
「ん~、お互いをけん制しているのか」
「まあ、そんなところだな。どうする?」
「どうするもなにも、僕にはどうしようもないよ。だいたい各グループごとに食事を作るなんて面倒なこと何日も許可できるはずがないだろ?食堂と調理場で監視する看守の数を増やすよ。それでいいだろ。」
妥協したというようにマクマナスが言うと
マーフィーは頷いて、腰のベルトに警棒をさした。
「まあ、妥当な判断だな。じゃあ、シフトを組む調整をしてくるよ」
マーフィーはそういうとロッカーを閉めて扉に向かっていった。
その背中に向かってマクマナスは言った。
「ああ、ありがと、ショーン」
マーフィーはマクマナスの方に顔を振り向けると微笑をうかべて言った。
「まあ、これが俺の仕事だからな。ティム、でも、残業はこれ以上増やせないぞ。組合が反対するからな」
それにマクマナスは軽く苦笑して答えた。
「ああ、努力するよ」
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「それで、どうして俺に張り付いて監視する必要があるんだよ。マーフィー看守どの?」
うんざりした顔でライアンはマーフィーを見た。
食堂で皿洗いをしているライアンの傍でさっきからずっとマーフィーが監視しているのだ。
マーフィーは腕を組みライアンを見返した。
「お前が賭けの胴元の一つなのは分かってるんだ。不正をするかもしれないからな。」
ライアンは手を止めて、マーフィーに体ごと向いた。
「俺が不正?おいおい、そんなことするわけないだろ?」
「どうかな」
マーフィーはじっとライアンを見た。
ライアンは視線を外さずに見返した。
「・・・・俺の言葉が信用できないってのか?俺はあんたと同じアイリッシュなんだぜ?」
「アイルランドの旗を振って、俺の心を懐柔しようとしてもダメだぞ、オライリー」
マーフィーに釘を刺されたが、ライアンは怯まなかった。
「・・・・でも、俺達は同郷の仲間だ。なあ、あんたも知ってるだろ、俺達アイリッシュは、本国でも差別され、このアメリカにきても差別され、貧しく苦しい環境の中で支えあってきたんだ。だから固い絆ができた。仲間は裏切らない。だから、俺はあんたを騙したりはしない。」
じっとマーフィーの目を見ていうライアンの口調は熱っぽかった。その熱に影響されてかマーフィーの目にたじろぎの色が見えた。
「・・・・本当か?」
マーフィーの言葉にライアンはすかさず強く返事をした。
「ああ、神に誓ってもいいぜ」
マーフィーは頷くと
「よし、そこまで言うなら信じてやる。だが、オライリー、もしその誓いを破った時は」
「ああ、殺してくれていいぜ」
さらっとそう言われて、マーフィーは内心ドキッとした。
ライアンの口調は冗談に聞こえなかったからだ。
「おいおい、俺は看守だ。そんなことはしない。」
マーフィーがそう言うとライアンは小さな笑みを浮かべた。
「ハハ、あんたは優しいな」
マーフィーはなんだかくすぐったい気分になったのを隠すために、わざと語気を強めて言った。
「そうでもない。それは分かっているはずだ。いいか、約束を守れ。それから、もし誰かが不正をしようとしたら俺に知らせるんだ。」
ライアンは頷くと
「ああ、分かった。その見返りは?」
と言ってニッと笑らった。
「・・・オライリー」
呆れたような声でマーフィーが言うと
ライアンは低く笑って言った。
「ギブ&テイクがここでのルールだろ?」
マーフィーはため息をついたが、そのルールについてはよく理解していた。
仕方がないと思いながらマーフィーはしぶしぶ聞いた。
「・・・・何が欲しいんだ?」
「・・・・」
ライアンは即答しなかった。
ただしげしげとまるでマーフィーを品定めするように見ていた。
マーフィーは沈黙の居心地が悪くて、口を開いた。
「言っておくが、俺は物品の横流しに手を貸したりはせんぞ。」
「ああ、あんたの手を汚させることは頼まねえよ。
そんなことはさせねえさ。」
ライアンはきっぱり言った。
マーフィーは、じゃあ他に何がある?と思案してみたがさっぱり浮かばなかった。
しばらく、また沈黙が過ぎて
ようやくライアンは重い口を開いた。
「・・・・俺にもしものことがあった時、シリルのことを頼む。あいつの安全を保障してやって欲しい。」
マーフィーは驚いて、冗談だろうかと思いながら苦笑まじりに言った。
「そいつはずいぶんと先の予約だな。俺は忘れるかもしれん」
「なあ、マジで言ってるんだ。マーフィー」
ライアンが真剣だとマーフィーは目をみて悟ると、真面目な顔をして言った。
「ああ、分かったよ。オライリー、心配するな。そうなった時は必ずそうする。神に誓う。」
少し安堵したようにライアンは微笑を浮かべて言った。
「ああ、あんたの言葉は信じるよ、ありがとう」
どうしてかマーフィーはそれを聞くと胸が苦しくなって言葉に詰まってしまった。
だから、何も言わずに頷くと踵を返し、ライアンに背を向けて歩き出すとそのまま食堂から出て行った。
~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~
ライアンのポッドのドアが軽いノックとともに開いて、ケラーが入ってきた。
ケラーはベッドのそばの椅子に許可なくどっかりと座ると下段のベッドに座るライアンを見て言った。
「おい、オライリー、お前はどこに賭けるんだ?」
ライアンは手帳をペラペラめくって見ながら言った。
「今回は俺は賭けない。仲介だけだ」
ケラーは黒い眉を上げて言った。
「何? どういう風の吹き回しだ?お前が大きく儲けるチャンスを見送るなんてな」
ライアンはフンと鼻を鳴らすと
「この仲介でもかなりの儲けになってるからな。欲張る必要はないんだ」
と言った。
ケラーは軽く口笛を吹くとしげしげライアンを見て言った。
「こいつは驚きだ。まさかお前の口から欲張らないなんて聞けるとはな」
皮肉な口調のその言葉にライアンはうっとうしいというように片手を振って言った。
「K-boy,話すことがないなら、ビーチャーの尻でも追っかけてろよ。」
ケラーはフンと鼻を鳴らして言った。
「あいつは今、痔で持ちでイラついてるからそっとしておた方がいいんだ。それより、オライリー、金儲けをしようぜ?モラレスを勝たせるんだ」
勝算があるビジネスだとケラーの目は言っていた。
ライアンはケラーの方を見て言った。
「K-boy,俺は今回不正には手を出せないんだ」
ケラーは眉をしかめると低く呻った。
「なんだと?・・・しかたがない。分かった。他をあたる」
ケラーはそう言うと椅子から腰を上げた。
ライアンはすかさず言った。
「おい、待てよ、K-boy。俺は手は出せないが、口なら出せるぜ?」
ケラーとライアンは見つめ合った。
意思疎通はそれで十分だった。
ケラーは口角を引き上げ、ニッと笑みを浮かべて言った。
「ああ、それならOKだ」

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~~~~~~~~~~~~
*続く*
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| OZの妄想小話(SS) | 20:10 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

お久しぶりです。こんばんは☆ようやく夏祭りも終了したので遊びに来ちゃいました。マーフィー×ライアン!!新鮮ですね!マーフィー×マクマナスなら想像したことがあるのですがライアンは思いつかなかった。妄想話、とても素敵でした。続きが気になります❤ついでにサイードとかどうですか??ぜひまたケラトビに詰まったらサイード話とか書いてください!期待してます❤

| yuki | 2010/08/18 22:19 | URL |

こんにちわ☆

マーフィー×ライアンいい(≧ω≦)b
なんだかくすぐったいですね~

このCPのfic読んだことあるので、本編で見ててもちょっとドキドキしてました♪

腕相撲、パンカーモ強そうなイメージ。おじさんは腕力あるから(汗)

アデビシもアリフよりは強そうですけどね。腕相撲は体重がある方が有利かも……とか真面目に考えちゃいます。

はちだんごさんの書かれるブスマリスとリバドー、リアルすぎる!!面白い!!

試合結果とマーフィー×ライアンの行方が気になりますね~

次回楽しみにしてまーす☆

| gobyuu | 2010/08/19 01:51 | URL |

ウェルカムです yukiさん(^^)

遊びに来てくださって嬉しいですv

>マーフィー×ライアン
気に入ってもらえて嬉しいですv
確かに海外サイトでも、マーフィー×マクマナスは見ますね。
でも、けっこうライアンがカップリングになることって多いみたいです。
ドラマでいつも「俺はゲイじゃない!」と主張するのが逆効果みたいですね(笑)

>サイード
ええ、サイード様も書こうと思ってはいるんです。とても好きなキャラですからね。
今回の妄想話でも続きでは登場させようと考えているんです。
でも、いつかサイードをメインにして妄想してみたいなと思ってますよ。期待に応えられるかは分かりませんけども(^^;)

ではでは、コメントをどうもありがとうございました(^^)/

| はちだんご | 2010/08/19 17:39 | URL |

ウェルカムです gobyuuさん(^^)

マーフィー×ライアンを気に入ってもらえて嬉しいです(^^)

> なんだかくすぐったいですね~
まだカップリング未満な二人なせいでしょうか(笑)

> このCPのfic読んだことあるので、本編で見ててもちょっとドキドキしてました♪
そうなのですか!gobyuuさんはいろんなカプを見てるんですね。
私はドラマを見ていた時は、B/Kしか考えて無かったですよ。
あとは、ライアン/ビーチャーでドキドキしておりました、シーズン1でね(笑)

> 試合結果とマーフィー×ライアンの行方が気になりますね~
私も、行方がどうなるだろうかと考えてます。
OZのことですから、順調にはいかないような気もしますね。

ではでは、コメントをどうもありがとうございました(^▽^)/~

| はちだんご | 2010/08/22 10:21 | URL |















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