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ハチミツ

やおい好きの腐女子のブログ。今は、海外の刑務所ドラマ「OZ/オズ」の囚人カップルに萌えてファンサイトになっています!仲間募集中!

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刑務所ドラマ「OZ」 ^妄想話^

さて、OZ祭り中ということで妄想話をアップします。

今日の話は、ブログでしている妄想話の内容についてのアンケートの投票で、数の多かった”甘々”で話を書いてみたのですが、投票コメントでライアンとビーチャーの話も読みたいとの意見を頂いたので、たまにはBK以外もいいね♪と思ってチャレンジしたところ、どうしたわけか”甘々”じゃなくて塩味の効いたような話になってしまいました(汗)
なんとなくシーズン1を背景にしたのがいけなかったみたいです。
そういう訳なので、希望に沿えてない感じかもしれませんがお許しを!

さて、他の点についての注意です。

・相変わらずの拙い”やおい”話です。推敲とかプロットとか期待してはいけません。
・今回はシーズン1の設定を前提にした話なのでケラーさんは出てきません。ライアンとビーチャーの話です。
一応、ライアン→ビーチャーかな?と思います。エロくはないです。
・甘い話のつもりなのですが、酸っぱいとか塩っぽかったらごめんなさい。

以上のことでもいいよという寛容な方は、続きをどうぞ。



”パパ、おげんきですか? わたしもギャリー兄さんもげんきです。早くかえってきてね。 ホリー”

ビーチャーは娘のこの手紙をなんども読んだ。
習ったばかりの文字で一生懸命書かれたこの手紙を読むといつも娘の気持ちが痛いほど伝わって胸がつまった。
ビーチャーにとって大切な大切なこの手紙は、シリンガーに見つからないように本の間に挟んで隠していた。

もうすぐホリーの誕生日だった。
ビーチャーはなんとか娘にプレゼントを贈りたいと思っていた。
父に頼めばいいとは分かっていたがどうしても自分で何か用意したかった。

~~~~~~~~~~~~

「おい、ビーチャー? しけた顔してどうしたんだ?」
二階の手すりにもたれているビーチャーの背中を手で軽く叩いて、ライアンが横から顔を覗き込んできた。
ビーチャーはびくりと体を震わせて驚いた。
ライアンが近づいてきているのに全く気づかないほど考え込んでいたのだ。
これが敵なら今頃、ビーチャーは刺されて死んでいる。OZでは一瞬の気の緩みも死に繋がる危険な場所なのだ。
「お、オライリー、い、いやなんでもないさ。」
しどろもどろにビーチャーは答えると困ったような笑みを浮かべた。
ライアンは目を細めるとくいっと口角を引き上げて笑みを返した。
「困ったことがあるなら相談にのるぜ?」
ビーチャーは意外に思って目を丸くした。
ビーチャーはライアンの仲間のグループには入っていない。
OZでは仲間以外に親切にするのは罠でしかないという事は、シリンガーから身をもって嫌というほど教えられている。
「どうしてそんなことを聞くんだ?」とビーチャーは用心深く聞いた。

ライアンは笑みを浮かべたままビーチャーの横の手すりに両肘を置いて背をもたれさせた。
「どうしてって? そうだな。おまえには手を貸してもらった借りがあるからさ。法律の件で、だろ?」
ビーチャーは苦笑した。
「ああ、そうだな。あれが役に立ったというのなら光栄だよ」
ライアンはビーチャーの方を向いた。
「まあ、今後、法律相談を頼むこともあるさ。なあ、ビーチャー さっきの話だ、何か相談があるなら乗るぜ?」
ビーチャーは首を振った。
「いいや、何もないさ・・・」
ライアンは手すりから背中を離すとビーチャーの肩に右腕を回して肩を抱いた。
「おい、水臭いぜ? おまえの顔には悩みがあるって書いてある。」
「・・・・」
ビーチャーは押し黙って答えない。
ライアンは内心舌打ちすると
「まあいいさ。それなら気晴らししようぜ? Law boy,鬱々した顔してたってつまらねえからな。さあ、俺のポッドに行こうぜ!」と明るく言ってビーチャーの背中を強引に押してポッドに連れて行った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ライアンは薬が回って恍惚とした表情で壁にもたれているビーチャーを横目で見た。
「おい、ビーチャー、何を悩んでいたんだ?」
ライアンが聞くとビーチャーは微笑を浮かべ
「ああ・・、なんでもないさ・・ただ、俺は、ホリーに・・誕生日なのに・・何も用意してあげれない・・・ダメな父親だ」と言ってから
「父親失格さ!」とまたビーチャーは言うと、アハハ!と傑作だというように大笑いした。
ライアンは横を向いて真面目な顔でそんなビーチャーをじっと見た。
笑うビーチャーの目尻には涙が光っていた。
「・・・そうか。」とライアンは小さくつぶやくと、手を伸ばしてビーチャーの頭をくしゃくしゃと黙って撫でた。
そして、その後は何も聞かず、ポケットからヤクを取り出すとビーチャーに差出してまた吸わせてから、自分も鼻から吸って思考を酔いに漂わせた。

~~~~~~~~~~~~~~
後日。
ビーチャーが図書室でぼんやりと本を読んでいると、隣の席に誰かがどさっと座った。
本から顔を上げて横を見ると隣にはライアンが座っていた。
ライアンは机の下から何かをビーチャーの方に差し出した。
ビーチャーは驚いて言った。
「オライリー?」
ライアンは表情を動かさず、周りに鋭く目を光らせながら口早に小声で言った。
「いいから、ビーチャー、これを受け取れ。」
ビーチャーが受け取るのを躊躇すると
「あと5分したら家族との面会時間だろ?」とライアンは急かすように言った。
「え!? どうしてそれを?!」
ビーチャーが動揺するとライアンはビーチャーの右肩を掴んで耳に顔を近づけた。
「さっさと受け取れ、単なるクッキーとキャンディの詰め合わせだ。娘にでもあげろよ、子供は甘いものを喜ぶだろ?」
ライアンはそう言うと強引にビーチャーの膝の上に小さなピンクのリボン付きの小袋を置いてサッと席を立ち上がった。
呆然としてビーチャーはそのままライアンが図書室を去る後姿を黙って見送った。

~~~~~~~~~~~~~~~~
数時間後、
ライアンが自分のポッドに戻るとベッドにビーチャーが座っていた。
ビーチャーはライアンに笑みを向けた。
「・・ありがとう、ライアン。」
ビーチャーの声には本心から喜んでいるのが滲んでいた。
あのプレゼントで家族の面会はうまくいったようだった。
ライアンはくいっと口角を引き上げて笑み浮かべるとビーチャーの傍に近寄って隣に腰を下ろした。
「いいってことさ。・・・それよりヤクをやるか?」
照れ隠しをするようにライアンはそう言って、ポケットからヤクを取り出すとビーチャーに進めた。
ビーチャーは素直にそれを吸うと満足そうなため息をついてライアンの肩に頭をもたれさせた。
「・・・ライアン・・love you
ビーチャーがため息と共に囁いた聞き取れないほど小さなその言葉は、しかし、ライアンの耳にはしっかりと伝わった。
(love you・・"大好き"か・・・久しぶりに聞いたな。)
OZでは罵声を浴びることしかない。
ライアンはくすぐったさを感じて苦笑を浮かべつつ、ビーチャーの肩に腕を回してしっかりとビーチャーを抱き寄せた。
ビーチャーに親切にしたのは打算があるからだと意識半分には思いつつも、ライアンはなぜかそうじゃないという思いもあった。そしてそう思うととてもいい気分だった。
打算のない関係・・・仲間・・・家族・・・そういった関係はOZには求められないものだが、ビーチャーとの関係はライアンにとってどこかそんな関係に思えたのかもしれない。
肩を寄せ合って肌のぬくもりが伝わる安らぎ・・・ライアンの求めるものがそこにはあった。
ライアンは両目を閉じて深く深呼吸した。
ビーチャーの甘いような匂いがしてライアンの胸にしみた。
ライアンは片手でビーチャーの髪をゆっくり撫でた。
ビーチャーは子供のように信頼しきって無防備に目を閉じてじっとしている。
ライアンは、このままビーチャーを手元におきたいという思いがふつふつと胸に沸き起こった。
「・・・シリンガーが厄介だな。」
ライアンはそう呟いて顔をしかめた。
それから横目で、無垢な笑みを浮かべて目を閉じているビーチャーを見ると目を細めた。
「まあ、考えはあるさ。」
ライアンはそう静かに言うと顔をビーチャーに近づけて額にそっとキスを落とした。

*end*
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| OZの妄想小話(SS) | 23:54 | comments:6 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

はちだんごさん、こんにちは!
OZ祭りという言葉にワクワクしている、紀斗です(笑)
そしてお祭り第一弾の妄想話にライアンとビーチャー話が…!
嬉しくて見た瞬間思わず叫んでしまいました…!
はちだんごさんの書かれるライビー、とても素敵です。
ライアンの優しさに、たまらなくキュンキュンしましたv
素敵なお話でとても楽しませていただきました!ありがとうございます(>▽<)

| 紀斗 | 2010/07/12 17:33 | URL | ≫ EDIT

こんばんわ!

OZ祭始まりましたね~。ライアン&ビーチャー面白かったデス★オライリー兄は、何かしら企んでるのが似合いマス!でもビーチャーには甘いとか…にやにやが止まりません。
ケラーもですけど、ツンデレですよね?この二人。
そぉいえば、OZの囚人にはツンデレが多いような気も…。
かわいいビーチャー&ライアンを、ありがとうございました!

それでは、おじゃましました★

| おろち | 2010/07/12 22:14 | URL |

こんにちわ☆

ライアンとビーチャも絵になりますね(*´ェ`*)
シーズン1の頃は仲良しだったし♪

こんな優しいライアン、何か企んでるとしか思えないけど、感謝の気持ちを素直に言っちゃうビーチャにトキメキ☆みたいな感じがかわいいです(*^^*)

素敵なお話ありがとうございます♪

| gobyuu | 2010/07/12 23:15 | URL |

ウェルカムです! 紀斗さん(^▽^)

お祭りというのはやっぱりワクワクしますよねv
私自身もはしゃいでいます(笑)

初のライアン/ビーチャー話なので、そんなに紀斗さんに喜んでもらえてとっても嬉しいです!o(*^▽^*)o
普段は狡猾なライアンですが、きっと気の許せる相手(ビーチャー)にはこれぐらい優しいと思うのです。
それに、意外と世話焼きタイプだというのはドラマ中の弟への態度で見れましたからね(笑)
シリルがもしOZに来なかったら、きっとビーチャーの世話をしていたとなんとなく確信してます(笑)

ではでは、紀斗さん コメントをどうもありがとうございました(=^▽^=)ノ

| はちだんご | 2010/07/13 09:29 | URL |

ウェルカムです! おろちさん(^▽^)

ええ、OZ祭り開催ですv
今回は珍しくBK以外の話でしたが、おろちさんに楽しんでもらえて嬉しいです!(*^▽^*)
ライアンはほんとOZ一番の策士ですからね。何かするにも必ず裏がある(笑)
今回の話でも一応利得の理由があってビーチャーに親切にしているのですが、でも、それだけでもない。という感じで書いているつもりです。
やっぱりシーズン1のひ弱で可愛いビーチャーには、ライアンの隠れ世話焼き性をくすぐると思うのです(笑)

> ケラーもですけど、ツンデレですよね?
ハハハ!ほんとそうですね(笑)
冷たい素振りをするけれど、それは照れ隠しとか見栄っ張り・意地っ張りみたいな感じがします。
二人とも愛情表現がねじれていますよね(笑)

> OZの囚人にはツンデレが多いような気も…。
そうですね。でもそれはOZが危険な場所だからかも。
初めからデレていたらたぶん誰かから刺されて死にそうです。
ビーチャーさんもシーズン1の頃にスポンサーだったディノ・オルトラーニから「デレるな!(愛想をふりまくな)」と言われていたような・・気がしますよ(笑)

ではでは、おろちさん コメントをどうもありがとうございました(=^▽^=)ノ

| はちだんご | 2010/07/13 09:51 | URL |

ウェルカムです! gobyuuさん(o^∇^o)ノ

シーズン1の頃のビーチャーとライアンはほんと仲良しでしたね!
見ていて萌えました。もし、シーズン2でシリルやケラーさんがOZに来なかったらこのブログのメインカプはきっとライアン/ビーチャーだと思います(笑)

> こんな優しいライアン、何か企んでるとしか思えないけど、感謝の気持ちを素直に言っちゃうビーチャにトキメキ☆みたいな感じがかわいいです(*^^*)

やっぱりライアンは親切にしても何か企んでいると思われちゃいますよね(笑)
実際に何か企んでいてもビーチャーに魅かれているという感じで書いてみたので、ライアンのトキメキが伝わって嬉しいです(^▽^)

ではでは、gobyuuさん コメントをどうもありがとうございました!(=^▽^=)ノ

| はちだんご | 2010/07/13 10:12 | URL |















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